口達(読み)コウタツ

デジタル大辞泉 「口達」の意味・読み・例文・類語

こう‐たつ【口達】

[名](スル)《「こうだつ」とも》口頭で伝達すること。言い渡すこと。また、その言葉
[類語]伝える知らせる報ずる告げる言い送る申し送る申し伝える申し越す申し渡す言い渡す達する伝達通知連絡通告通達下達令達通ずるコミュニケートする取り次ぐ伝言する宣する知らす触れる話す

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精選版 日本国語大辞典 「口達」の意味・読み・例文・類語

こう‐たつ【口達】

〘名〙 (「こうだつ」とも) 口頭で通達すること。ことばで言い渡すこと。また、そのことば。
※相良家文書‐天正一一年(1583)六月二五日・伊集院忠棟書状「委曲御使僧可口達条、不重筆候」
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「それらの土地をも併せすべて官有地と心得よとの旨を口達した」 〔後漢書‐竇融伝〕

く‐たつ【口達】

〘名〙 口で伝えること。書面でなく、口頭で法令命令などを伝達すること。
※禁令考‐後集・第一・巻三・天明八年(1788)三月「先達て松平越中守殿、当地御越之節、御口達有之候御教諭之趣」

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世界大百科事典(旧版)内の口達の言及

【達】より

…達物(たつしもの)ともいう。達書(たつしがき)として書面で令達されたほか,口頭で申し渡す口達(くたつ∥こうたつ)もあった。幕府の法令は通常(ふれ)もしくは達の形式で公布されたが,触が比較的広い範囲に触れ知らせるものであったのに対し,達は関係役所または関係者にのみ伝える場合に用いられた。…

【達】より

…達物(たつしもの)ともいう。達書(たつしがき)として書面で令達されたほか,口頭で申し渡す口達(くたつ∥こうたつ)もあった。幕府の法令は通常(ふれ)もしくは達の形式で公布されたが,触が比較的広い範囲に触れ知らせるものであったのに対し,達は関係役所または関係者にのみ伝える場合に用いられた。…

※「口達」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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