古めかしい(読み)フルメカシイ

デジタル大辞泉 「古めかしい」の意味・読み・例文・類語

ふる‐めかし・い【古めかしい】

[形][文]ふるめか・し[シク]
いかにも古く感じられる。古風である。「―・い建物
老人くさい。
「いと―・しきしはぶきうちして」〈朝顔
[派生]ふるめかしさ[名]
[類語]古い古臭い陳腐中古かび臭い古びる古惚ける時代遅れ流行遅れ古風こふう昔風むかしふう旧式旧弊前近代的旧態依然オールドファッションださい年代物時代錯誤古色古色蒼然蒼然旧態使い古し陳套ちんとう旧套きゅうとうひねひね臭い時代掛かる時代めく昔ながら蒼古年季が入るレトロアナクロアナクロニズムアウトオブデートオールドタイマー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「古めかしい」の意味・読み・例文・類語

ふる‐めかし・い【古めかしい】

〘形口〙 ふるめかし 〘形シク〙 (動詞「ふるめく(古━)」の形容詞化)
① 様式・性格などが古いように感じられる。古風である。昔かたぎである。
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「『そのわたりに』とか侍りつるは、あなふるめかしや」
② いかにも時代がたったことである。昔のことである。また、昔からのことである。古びている。
源氏(1001‐14頃)若菜上「いと涙がちにふるめかしき事どもをわななきいでつつかたりきこゆ」
③ いかにも年寄りじみている。老人くさい。
※源氏(1001‐14頃)朝顔「また、いとふるめかしきしはぶきうちして参りたる人あり」
④ 清新な魅力がない。陳腐である。
蜻蛉(974頃)下「昨日のは、いとふるめかしき心ちすれば、きこえず」
ふるめかし‐げ
〘形動〙
ふるめかし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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