唐名(読み)カラナ

デジタル大辞泉 「唐名」の意味・読み・例文・類語

から‐な【唐名】

中国風の名称。また、中国での名称。→大和名やまとな
律令制官職の名を中国風によんだ呼び方。例えば、太政大臣だいじょうだいじん相国しょうこく大納言亜槐あかい亜相あしょうという類。とうみょう。とうめい。
別称。異名。あだな。
盗人の―を舎弟と申す」〈狂言記外・兄弟争〉

とう‐みょう〔タウミヤウ〕【唐名】

からな(唐名)2」に同じ。

とう‐めい〔タウ‐〕【唐名】

からな(唐名)2」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唐名」の意味・読み・例文・類語

から‐な【唐名】

〘名〙
① 中国での名称。また、中国風の名称。⇔大和名(やまとな)
源平盛衰記(14C前)一「毛しゅうとは鼠の唐名(カラナ)也」
② 日本の官職を、中国の官称にあてていったもの。太政大臣相国(しょうこく)、大納言を亜相(あしょう)中納言黄門(こうもん)という類。とうみょう。とうめい。
別名。異名。また、珍しい名。変わった名。
浄瑠璃十二段(1698頃)一「よこぐるまとはな、いかずといふて、をのれがやうな女のからなよ」

とう‐みょう タウミャウ【唐名】

〘名〙 官名唐制でいうときのいい方。たとえば、大納言を亜槐(あかい)・亜相(あしょう)と呼ぶなど。からな。とうめい。
職原鈔(1340)上「黄門は中納言の唐名」

とう‐めい タウ‥【唐名】

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