商売柄(読み)ショウバイガラ

デジタル大辞泉 「商売柄」の意味・読み・例文・類語

しょうばい‐がら〔シヤウバイ‐〕【商売柄】

商売または職業の種類・種別
その商売・職業につく者の特性。「コメディアンという商売柄に似合わず無口だ」
(副詞的に用いて)その職業・商売をしている立場上、当然のことであるさま。「商売柄目が高い」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「商売柄」の意味・読み・例文・類語

しょうばい‐がら シャウバイ‥【商売柄】

[1] 〘名〙
① 商売の種類。商売の種別。商売の性質
浮世草子・野傾旅葛籠(1712)一「さすが根生の商人は、商売がらの悪敷をはばかり」
人情本・閑情末摘花(1839‐41)一「どうも此女は活業柄(ショウバイガラ)に似合ねへ偏屈もんだから」
② その職業・立場にある者がもつ独特の性質や持分。また、その職業をとおしておのずから身につけた習性
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後「汐のさしひき如才なく、もつれし中へ乗込むも、商売(シャウバイ)がらの親父役」
[2] 〘副〙 その職業・商売をしているので、その立場上、当然のこととして。
※別れ霜(1892)〈樋口一葉〉一〇「流石(さすが)なり商売(シャウバイ)がら燦として家内を照らす電燈の光に」

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