地獄で仏に会ったよう(読み)ジゴクデホトケニアッタヨウ

デジタル大辞泉 「地獄で仏に会ったよう」の意味・読み・例文・類語

地獄じごくほとけったよう

危難や苦しみのときに、思いがけない助けにあったうれしさのたとえ。地獄で仏。地獄の地蔵

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精選版 日本国語大辞典 「地獄で仏に会ったよう」の意味・読み・例文・類語

じごく【地獄】 で 仏(ほとけ)に会(あ)ったよう

非常な危難にあったり、大変困ったりしている時などに思いがけない助けに会った喜びをたとえていう。地獄で仏。地獄の仏。地獄の地蔵。
浄瑠璃新うすゆき物語(1741)上「団九郎はかけ作りの、難所をやうやう舞台の下、地獄(ヂゴク)で仏にあふたる心地よろこびいさめば」
[補注]古く「平家‐二」の「嬉しげに思はれける気色、地獄にて罪人どもが地蔵菩薩を見奉らむもかくやと覚えて哀れ也」のような例もある。

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ことわざを知る辞典 「地獄で仏に会ったよう」の解説

地獄で仏に会ったよう

とても怖い目にあったり、たいへんな苦難におちいったときに、思いがけず助けてくれる人が現れることのたとえ。

[使用例] 「ありまっせ。なんなら、わて紹介しまひょか」「ほんま?」保子は地獄で仏に会ったような顔をして、鷲山につめよった[花登筐*銭牝|1965]

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