堅田喜惣治(読み)かただきそうじ

改訂新版 世界大百科事典 「堅田喜惣治」の意味・わかりやすい解説

堅田喜惣治 (かただきそうじ)

長唄囃子方堅田家の家元。初世,2世は喜総治と表記。(1)初世 生没年不詳。鼓方の名手堅田新十郎の門弟といわれ,18世紀後半から19世紀初め(天明~文政期)にかけて大鼓打ちとして江戸の森田座,中村座などの歌舞伎に出演。(2)2世 生没年不詳。初世の子。芝居とは無関係であったらしい。(3)3世(1893-1974・明治26-昭和49) 7世望月太左衛門次男小鼓方。本名安倍久蔵。1915年,喜惣治を襲名。おもに演奏会や稽古に精を出す。《新平家物語》の〈壇の浦〉などの作調がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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