変り塗(読み)カワリヌリ

デジタル大辞泉 「変り塗」の意味・読み・例文・類語

かわり‐ぬり〔かはり‐〕【変(わ)り塗(り)】

漆塗りで、各種の技法材料を応用した変化に富むもの。主に刀剣さや装飾として発達したので鞘塗りともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「変り塗」の意味・わかりやすい解説

変り塗
かわりぬり

漆工技法の一種。鞘塗(さやぬり)ともいう。江戸時代に刀の鞘の漆塗装技法が盛んとなり,それらの技法が数百種類に及び変化に富んでいたのでこの名がある。彩漆(いろうるし),蒔絵青貝塗象眼(ぞうがん)などを応用したものがある。現在,津軽塗が変り塗の技法を用いたものとして有名。

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