たい‐せい【大勢】
〘名〙
※
太平記(14C後)一二「折伏者、現
二大勢忿怒形
一刑罰為
レ宗」
※
代議政体(1875‐79)〈永峰秀樹訳〉一「之を管治するの
政府は必ず大勢
大力を以て圧抑すべく」 〔
晉書‐宣五王伝・平原王幹〕
※社会百面相(1902)〈
内田魯庵〉
鉄道国有「私し一人が賛成したからッて大勢
(タイセイ)が駄目なもんなら迚も物になる気遣ひなし」 〔
魏志‐劉放伝〕
③ 特に、世の中のなりゆき。天下の趨勢(すうせい)。
※読史余論(1712)一「本朝天下の大勢九変して
武家の代となり、武家の代又五変して
当代に及ぶ
総論の事」
おお‐ぜい おほ‥【大勢】
※
平家(13C前)四「心はたけく思へども、大勢の
なかにとりこめられて、生け捕りにこそせられけれ」
※日本読本(1887)〈新保磐次〉四「
仲間の蜂に怠るものあれば、大勢集りてこれを追ひ出す」
たい‐ぜい【大勢】
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)一「大勢
(タイセイ)の
ほとけ、および断苦の法をもとめず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「大勢」の意味・読み・例文・類語
たい‐ぜい【大勢】
人数の多いこと。多数の人。おおぜい。
「きんじょとなりの人々が、―かけつけ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「大勢」の読み・字形・画数・意味
【大勢】たいせい
大局の趨勢。清・侯方域〔朋党論、上〕嘗(かつ)て天下の大勢に就いて之れをるに、門同じからざれば、風氣も亦た異なり。字通「大」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典(旧版)内の大勢の言及
【取引所】より
…〈追随買い〉を誘うことを狙うわけである。 あや相場の大勢の動きと関係のない小さな動きのことをいう。〈あや戻し〉は下げ相場での小さな戻しのことをいい,〈あや押し〉は上げ相場での小さな押しのことをいう。…
※「大勢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」