大原孝四郎(読み)おおはら こうしろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大原孝四郎」の解説

大原孝四郎 おおはら-こうしろう

1833-1910 明治時代の実業家,社会事業家。
天保(てんぽう)4年11月2日生まれ。大原孫三郎の父。安政5年豪商大原壮平の養嗣子となる。明治21年倉敷紡績所(のちの倉敷紡績)初代頭取となり,24年倉敷銀行を設立。31年大原奨学会を創設した。明治43年7月6日死去。78歳。備中(びっちゅう)(岡山県)出身本姓藤田幼名は幸三郎。号は子容,新渓。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「大原孝四郎」の解説

大原孝四郎
おおはらこうしろう

1834~1910.7.6

倉敷の素封家で倉敷紡績の初代社長。孫三郎の父。1888年(明治21)青年有志によって企図された有限会社倉敷紡績の設立に参加し,対外的な信用を高めて株式募集を円滑にすませた。倹約主義で生産費の切下げに貢献した。会社の経営は木村利太郎・木山精一に委ねた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大原孝四郎の言及

【倉敷紡績[株]】より

…1888年岡山県窪屋郡倉敷村(現,倉敷市)に設立された有限責任倉敷紡績所に始まる。初代社長は地元の実業家大原孝四郎。1906‐39年社長をつとめた大原孫三郎は孝四郎の次男。…

※「大原孝四郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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