奔逸(読み)ほんいつ

精選版 日本国語大辞典 「奔逸」の意味・読み・例文・類語

ほん‐いつ【奔逸】

〘名〙
① かけはしること。非常にはやく走ること。また、はしりにげること。逸走
※台記‐仁平二年(1152)二月二六日「鹿毛駮奔逸、満月不之」 〔白居易‐六年春贈分司東都諸公詩〕
② 思いのままにはしること。気ままに行動すること。
※南郭先生文集‐初編(1727)一〇・報守秀緯「辱賜書、一開緘、則意気奔逸、忽乎不止」

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デジタル大辞泉 「奔逸」の意味・読み・例文・類語

ほん‐いつ【奔逸】

[名](スル)
非常に速く走ること。また、走りのがれること。
「馬車左右より―して」〈中井弘・航海新説〉
思いのままに行動すること。
「俗勢の―を止むるに在るのみ」〈福沢福翁百話

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普及版 字通 「奔逸」の読み・字形・画数・意味

【奔逸】ほんいつ

逸走する。〔荘子、田子方〕顏淵、仲尼孔子)に問うて曰く、夫子(ふうし)するときは亦たし、夫子趨(すみ)やかなるときは亦た趨やかにし、夫子馳(は)するときは亦た馳す。夫子塵せば、回(顔淵の名)、後(しりへ)に瞠(だうじゃく)たりと。

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