如是(読み)ニョゼ

デジタル大辞泉 「如是」の意味・読み・例文・類語

にょ‐ぜ【如是】

《〈梵〉evamの訳》仏語
かくのごとく、このように、の意。経典冒頭に記される語。
十如是じゅうにょぜ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「如是」の意味・読み・例文・類語

にょ‐ぜ【如是】

〘名〙 (evam の訳語) 仏語。
① 経の最初に書かれていることば。また、印可(いんか)のことば。かくのごとく、このように、の意。
※勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章「如是者、総挙一教之始終也」
② 示されたことが仏意にかなっているとして認められること。またその印可のことば。
愚禿鈔(1255)下「若称仏意即印可言如是如是」 〔勝鬘宝窟‐上・本〕
③ 信成就の意で、六事成就の一つ。自己の聞く法に信順すること。
④ (不変不易の義) 真如実相の当体。〔従容録‐一・第一則〕
法華経で説く十如是のその一つ一つに冠せられることば。
正法眼蔵(1231‐53)法華転法華「いま法華転の実相実性実体実力実因・実果の如是なり」

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普及版 字通 「如是」の読み・字形・画数・意味

【如是】じよし・によぜ

如此。

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