姥髪(読み)うばがみ

精選版 日本国語大辞典 「姥髪」の意味・読み・例文・類語

うば‐がみ【姥髪】

〘名〙 能楽で、姥の面と共につける白髪交りの鬘髪(かつらがみ)。〔檜垣型付(1665)〕

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デジタル大辞泉 「姥髪」の意味・読み・例文・類語

うば‐がみ【×姥髪】

能のかつらの一。毛髪が白または白黒まじりのもので、老女に用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の姥髪の言及

【鬘】より

…また,《玉葛(たまかずら)》や《蟬丸(せみまる)》のシテ逆髪の宮のように鬘の毛を一握りほど分けて前へ垂らしたものを付髪(つけがみ)または乱髪(みだれがみ)という。老女の髪は姥髪(うばがみ)といい,毛髪が白または〈ごましお〉になるだけで,形はふつうの鬘と似ている。男役の鬘には《自然居士(じねんこじ)》《花月(かげつ)》などに用いる喝食鬘(かつしきかずら)がある。…

※「姥髪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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