婆羅門(読み)バラモン(英語表記)brāhmaṇa

デジタル大辞泉 「婆羅門」の意味・読み・例文・類語

バラモン(〈梵〉brāhmaṇa)

インドバルナ四種姓)で、最高位身分僧侶で、学問祭祀さいしをつかさどり、インド社会の指導的地位にあった。ブラフマンブラーマン
バラモン教。また、バラモン僧。
[補説]「婆羅門」とも書く。

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旺文社世界史事典 三訂版 「婆羅門」の解説

婆羅門
バラモン
brāhmaṇa

インドのヴァルナ制度における最高位の司祭階級
ヴェーダ時代のアーリア人社会で,『ヴェーダ』の知識祭式を独占して身分を固定させ,他の3身分の上に君臨した。仏教ジャイナ教などの台頭を招いた時期もあったが,社会・文化の指導的地位を保持し続けた。

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世界大百科事典(旧版)内の婆羅門の言及

【バラモン】より

…インドのバルナ(種姓)制度で最高位の司祭階級。サンスクリットのブラーフマナbrāhmaṇaの音写〈婆羅門(ばらもん)〉による。英語ではブラーマンBrahman,ブラーミンBrahminなどとも呼ばれる。…

※「婆羅門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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