季節躍層(読み)きせつやくそう(英語表記)seasonal thermocline

海の事典 「季節躍層」の解説

季節躍層

海面を通しての加熱が著しい晩春から夏期にかけて、表層混合層の中に水温の鉛直勾配が大きな層が生じ次第に発達していくが、この水温躍層を季節躍層とい う。海面の冷却が始まる秋期から、海面近くに新たな混合層が生じ、対流や風・波による混合作用によって発達していくが、これに応じて季節躍層の深さも増大 してゆき、厳冬期には主水温躍層に吸収される。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の季節躍層の言及

【海水】より

…これを主躍層という。このほか,夏期に表層に現れるもう一つの躍層を季節躍層という。 世界の海の海水の温度Tと塩分Sの組合せを作ると,それは決まった幾種類かに限定されていることがわかる。…

※「季節躍層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android