デジタル大辞泉
「安和」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
あんな アンワ【安和】
平安時代、
冷泉、円融両天皇の代の年号。康保五年(
九六八)八月一三日、
東大寺、
興福寺の
乱闘などの事件のため
改元。安和三年(
九七〇)三月二五日に至り天祿元年となる。
出典は「
礼記‐楽記」の「是故治世之音、安以楽其政和」、「前漢書」の「四時舞者、孝文所
レ作、以明示
二天下之安和
一」「延年為
レ人安和、備
二於諸事
一」「百姓安、陰陽和、神霊応而嘉祥見」、「文選
(もんぜん)」の「張平子安
二和静
一而随
レ時兮」「安
レ民和
レ衆」。
あん‐わ【安和】
〘名〙 心身ともに安らぎ、和やかであること。ゆったりと穏やかなこと。
※伝教大師消息(824‐831頃)「伏惟 遍照阿闍梨。道体安和」 〔漢書‐杜延年伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
あんな【安和】
日本の元号(年号)。平安時代の968年から970年まで、冷泉(れいぜい)天皇、円融(えんゆう)天皇の代の元号。前元号は康保(こうほう)。次元号は天禄(てんろく)。968年(康保5)8月13日改元。冷泉(れいぜい)天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『礼記(らいき)』の「是故治世之音、安以楽其政和」などによる命名とされている。969年(安和2)には安和の変が起こり、左大臣源高明(みなもとのたかあき)が失脚(大宰権帥(だざいごんのそち)へ左遷)。これにより、藤原氏の実権がさらに強固なものになった。同年、冷泉天皇は退位し、円融天皇が皇位を継承した。◇「あんわ」とも読む。
あんわ【安和】
出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報
普及版 字通
「安和」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報