定法(読み)じょうほう

精選版 日本国語大辞典 「定法」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ほう ヂャウハフ【定法】

〘名〙
① さだまった法式。きまっている方法。
※九暦‐逸文・天慶元年(938)七月二一日「除目後、初参左近陣、先参殿申、左仗座在南北、初参之日可着何方、仰云、無定法、任意可着」
政談(1727頃)二「道理の当然、古今の定法也」 〔新唐書‐暦志五〕
② 公に決められたきまり。
※大内氏掟書‐一条・永享一一年(1439)一二月一九日「百姓逃散御定法之事」
習慣慣例
滑稽本東海道中膝栗毛発端(1814)「長屋中の者が来て、其娵(よめ)の尻をさすって見るが定法(ヂャウホウ)

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デジタル大辞泉 「定法」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ほう〔ヂヤウハフ〕【定法】

こういう場合にはこうするものと、決まっているやり方。また、公に決まっている規則。「事を定法どおりに進める」
[類語]定式じょうしき形式定型定例じょうれい定例ていれい通例常道作法定石パターン常軌常套正攻法

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普及版 字通 「定法」の読み・字形・画数・意味

【定法】ていほう(はふ)

定められている法。〔夢粱録二十嫁娶〕聘禮(へいれい)、富貴の家は、當(まさ)に三金を備ふべし。~富同じからず、亦た其のに從ふ。此れ定法無きのみ。

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