実用詩(読み)じつようし

世界大百科事典(旧版)内の実用詩の言及

【ドイツ文学】より

…こうした面での表現主義詩人たちの寄与も大きかったが,さらにそこにシュルレアリスムの手法が加わって,これが第2次大戦後の詩人たちに受け継がれていく。他方1920年代にブレヒトは,芸術的純粋詩の無効を宣告して,社会改革のために実効のある〈実用詩Gebrauchspoesie〉の重要性を主張したが,それ以後ハイネその他の詩風を継承する政治詩も多彩な展開をみせ,ナチス体制に踏みにじられた苦い経験のために,戦後はそれがいっそう根強く生き続けている。 演劇は,自然主義から表現主義へと移行する過程で,社会的現実を舞台の上で追究する試みがなされ,それをふまえてブレヒトの〈叙事演劇Episches Theater〉が成立する。…

※「実用詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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