知恵蔵2010の解説
2005年から続いている「落語ブーム」を支えているのは「団塊の世代」、といわれる。07年正月初席の超満員の客席には、それらしき客が目立った、と噺家(はなしか)がこぞって語る。1970年代、テレビやラジオで若手芸人たちが話題と人気をさらっていた時代の中心的なファンがちょうど団塊の世代だったというわけだ。彼らが定年退職し、引退し、子育ても終わって、さて、という時に「笑い=落語」があった、ということになる。音楽界でのグループサウンズやオールディーズの復活と同様の動きが寄席の世界にも起こっている。
(
太田博演劇・演芸評論家
)
出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2008」
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