寺請状(読み)テラウケジョウ

デジタル大辞泉 「寺請状」の意味・読み・例文・類語

てらうけ‐じょう〔‐ジヤウ〕【寺請状】

寺院寺請を証明して発行し、奉行所へ提出した書状。のち、結婚奉公旅行の際の身分証明書ともなった。寺証文寺手形宗旨証文宗旨手形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寺請状」の意味・読み・例文・類語

てらうけ‐じょう ‥ジャウ【寺請状】

〘名〙 江戸初期、キリシタン改宗者仏教に帰依したことを証明するため、檀那寺にその檀家である旨を認めてもらって奉行所に差し出した書状。のちに一般化し、旅行や奉公人を雇い入れる場合などの身分証明書となる。寺請証文。寺証文。宗旨手形。寺手形。寺請け
浮世草子・諸国心中女(1686)二「御たまづさのとをりいつはりこれなく候はばともかくも御こころにしたがひ参らせ候と、文言寺請状(テラウケセウ)をきくやつなるかたさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android