小の虫を殺して大の虫を助ける(読み)ショウノムシヲコロシテダイノムシヲタスケル

デジタル大辞泉 の解説

しょうむしころしてだいむしたすける

小さなことは犠牲にしても、重要なことを守る。小を捨てて大に就く。大の虫を生かして小の虫を殺す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 の解説

しょう【小】 の 虫(むし)を殺(ころ)して大(だい)の虫(むし)を助(たす)ける

小を犠牲にして、大をまもる。重要な物事を保護し完成するために、小さな物事を犠牲にする。〔俳諧・世話尽(1656)〕

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ことわざを知る辞典 の解説

小の虫を殺して大の虫を助ける

どうしてもやむをえない時に、小さなものを犠牲にして重要なものを守ることのたとえ。

[使用例] 「妥協を主張するようなやつらは労働者連帯意識がないぞ!」とどなっているのはとうちゃんだ。「小の虫を殺して、大の虫を生かす、いうこともあるわい」首切りにならなかった組合員が結束していた[田辺聖子*鬼たちの声|1968]

〔異形〕大の虫を生かして小の虫を殺す

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