岡崎清一郎(読み)おかざきせいいちろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡崎清一郎」の意味・わかりやすい解説

岡崎清一郎
おかざきせいいちろう
(1900―1986)

詩人。栃木県足利(あしかが)市の生まれ。佐野中学中退。1923年(大正12)北原白秋(はくしゅう)を知り、その『近代風景』に参加。のち村野四郎らの『旗魚(きぎょ)』、堀口大学の『オルフェオン』などにも加わる。35年(昭和10)『歴程』に参加。詩集に『火宅』(1934)、『韜晦(とうかい)之書』(1951)、『古妖(こよう)』(1969)などがある。詩は生の不安、悲哀、そして豊饒(ほうじょう)を奔放な修辞に包んで異色。

[安藤靖彦]

『『日本の詩23 近代詩集2』(1979・集英社)』『『現代詩鑑賞講座8』(1969・角川書店)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡崎清一郎」の解説

岡崎清一郎 おかざき-せいいちろう

1900-1986 大正-昭和時代の詩人。
明治33年9月19日生まれ。北原白秋の「近代風景」や村野四郎らの「旗魚」に参加,昭和4年第1詩集「四月遊行」を刊行する。のち「歴程」同人。35年「新世界交響楽」で高村光太郎賞,48年「春鶯囀(しゅんおうてん)」で読売文学賞。昭和61年1月28日死去。85歳。栃木県出身。

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