市場機構(読み)しじょうきこう(英語表記)market mechanism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「市場機構」の意味・わかりやすい解説

市場機構
しじょうきこう
market mechanism

市場メカニズムともいう。個々の経済主体が,それぞれみずからの判断に基づいて市場において生産要素や財・サービスを売買し,それによって資源配分所得分配が行われる経済組織をいう。経済学の基本的規範とされる資源配分の効率と所得分配の公正とを,財の希少性の指標としての市場における価格にゆだねるところから価格機構,あるいは価格メカニズムともいう。市場機構は,中央計画当局による計画経済下の指令と対比されることがよくあるが,資源配分の効率性の観点では,はるかにすぐれたシステムであるとされる。

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改訂新版 世界大百科事典 「市場機構」の意味・わかりやすい解説

市場機構 (しじょうきこう)

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世界大百科事典(旧版)内の市場機構の言及

【マーケット・メカニズム】より

…需要と供給の働きによってすべての財やサービスの価格体系が決められ,その価格体系に応じて経済社会全体の生産,消費,分配が調整される機構を,マーケット・メカニズムまたは市場機構と呼ぶ。政府が意識的,計画的に物資の生産と流通を組織し,その配分も権威による指令によって遂行するシステム(指令経済)とは異なり,マーケット・メカニズムでは,与えられた有限の資源を用いて,何を,どれだけ,いかに生産するかという経済問題が,価格を媒介とする各経済主体の選択によって解決されている。…

※「市場機構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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