幅木(読み)ハバキ(英語表記)baseboard
plinth

デジタル大辞泉 「幅木」の意味・読み・例文・類語

はば‐き【幅木/×脛木】

壁の下部の、床と接する部分に張る横木損傷を防ぐためのもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「幅木」の意味・わかりやすい解説

幅木 (はばき)
baseboard
plinth

壁の下部の床と交差する部分に取り付けられる部材。壁の下部を保護するために6~12cmほどの高さで設けられ,堅木の木材石材タイル金属プラスチックなど,汚染・損傷に強い材料が用いられる。壁の施工が行われる前に取り付けられることが多く,左官仕上げの壁の場合には施工時の定規として使われる。また交差部のゆがみを隠し,直線に見せる働きをもつ。壁の施工後に納まりをよくするために取り付けられる幅木もある。壁面の上に板を重ねることにより,壁部材の収縮・狂いなどに対するにげをもち,隙間ができることを防止している。和風真壁の場合には幅木に相当するものとして,畳敷の床に対しては畳寄せを,板材の床に対してはぞうきんずりを設ける。
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家とインテリアの用語がわかる辞典 「幅木」の解説

はばき【幅木】

室内の床と接する壁の下端帯状に取り付ける横板。床と壁のすき間をふさぎ、ものが当たる衝撃から保護する。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

リフォーム用語集 「幅木」の解説

幅木

壁の下部の床に接する部分に取り付ける横材。足元まわりの壁の損傷や汚れの防止などのために設けられる。

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世界大百科事典(旧版)内の幅木の言及

【脚絆】より

…労働や歩行の際,脛(すね)を保護し,動きやすくするためにつける服装品の一つで,広狭2義ある。古く平安時代には脛につける服装品の総称として〈はばき(脛巾)〉という語が行われていたが,室町時代になると〈きゃはん(脚巾,脚絆,脚半)〉という語があらわれ,江戸時代以降は脚絆が総称として用いられるようになった。脛巾と脚絆の区別は,一般的には,脛巾は稲わら,ガマ,イグサなどでつくられたもの,脚絆は主として布製のものとされるが,現在では地域によっては脛巾と脚絆の両方の語が用いられ,現物も混同しているようである。…

※「幅木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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