平生(読み)へいぜい

精選版 日本国語大辞典 「平生」の意味・読み・例文・類語

へい‐ぜい【平生】

〘名〙 ごく普通の状態状況の中で生活している時。ふだん。つね。平素平時
万葉(8C後)五・八六四右詞文「至旅辺城古旧而傷志 年矢不停 憶平生而落上レ涙」
古今著聞集(1254)一三「登宣、平生にたつる所の義いかにと尋ければ」 〔論語‐憲問〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「平生」の意味・読み・例文・類語

へい‐ぜい【平生】

ふだん。いつも。つね日ごろ。副詞的にも用いる。「平生とは態度が異なる」
[類語]不断日頃ひごろ常日頃つねひごろ常常いつも平素日常平常通常常時常住行住座臥ぎょうじゅうざが常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼絶え間ない明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず夜を日に継ぐ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「平生」の読み・字形・画数・意味

【平生】へいぜい

ふだん。〔宋史、司馬光伝〕自ら言ふ、吾(われ)人にぎたる無し。但だ生の爲す、未だ嘗(かつ)て人に對して言ふべからざるらざるのみと。

字通「平」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「平生」の意味・わかりやすい解説

平生[町] (ひらお)

山口県南東部,熊毛郡の町。人口1万3491(2010)。周防灘に面し,室津半島の西部を占める。中心地の平生は近世以来,平生塩田で生産される塩や農産物積出港,郡の商業中心地として発展した。農業は米作を中心とし,有機農法による野菜栽培が行われ,佐賀地区ではミカン栽培が行われる。漁業も盛んで,イワシ漁などが行われる。平生湾周辺には機械,化学,水産加工などの工場が立地し,1959年に全廃された塩田跡地も工業用地になっている。平生港は1969年国際貿易港となった。町内には縄文中期~弥生前期の岩田遺跡をはじめ遺跡が多く,県下最大規模の前方後円墳の白鳥古墳もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android