平行棒(読み)ヘイコウボウ

デジタル大辞泉 「平行棒」の意味・読み・例文・類語

へいこう‐ぼう〔ヘイカウ‐〕【平行棒】

器械体操用具の一。長さ3.5メートルの2本の平行な木棒を、1.7メートル前後の高さで台脚に固定したもの。平杆へいかん
男子体操競技種目の一。1を使って倒立回転・姿勢保持などを行う。
歩行訓練リハビリ用の器具

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精選版 日本国語大辞典 「平行棒」の意味・読み・例文・類語

へいこう‐ぼう ヘイカウ‥【平行棒】

〘名〙 二本横木を平行にわたした体操用具。回転、倒立などの運動を行なう。また、その体操競技。平杆(へいかん)
風俗画報‐三三四号(1906)遊芸門「器械 水平棒並行棒等を用ふる腰部の運動」

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百科事典マイペディア 「平行棒」の意味・わかりやすい解説

平行棒【へいこうぼう】

体操競技男子種目の一つ鉄柱で支えられた2本の平行な横棒(長さ350cm,内側間隔42〜52cm,高さ195cm)を使用し,振りあがり,蹴(け)あがり,倒立,方向転換宙返りなどの運動を連続的に行う。ドイツ体操なかで器具も技も磨かれた。もともとは木馬の代りとなる乗馬訓練用の簡易器具。→段違い平行棒
→関連項目器械体操

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平行棒」の意味・わかりやすい解説

平行棒
へいこうぼう
parallel bars

体操競技の男子種目の一つ。 1.8mの高さに固定した2本のバーを使って演技し,技と構成の美しさなどで得点を競う。演技内容は振動技,両手を放して行なう技を中心に,力技,静止技を組み合わせて構成される。

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世界大百科事典(旧版)内の平行棒の言及

【体操】より

…このように,体操を近代科学(生理学,解剖学など)に基づいて理論化し,方法化しようという傾向はデンマーク体操にも受け継がれ,その後の北欧体操の発展の方向を決定づけることになった。一方,ヤーンのトゥルネンは政治的な非合法活動であるとして,ときのプロイセン政府から弾圧(1820年,トゥルネン禁止令)され,政治色を抜きにした純粋な運動技術の習熟をめざすことになり,水平木棒(今日の鉄棒),平行棒,あん馬をはじめとする器械運動に活路を求めた。また,学校教育のなかに体操を導入しようとしたシュピースA.Spiess(1810‐58)は身体運動を〈関節の可動性の原理〉に従って部分運動に分類し,やさしい運動からむずかしい運動を段階的に習得する徒手体操を体系化した。…

※「平行棒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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