精選版 日本国語大辞典 「引足」の意味・読み・例文・類語 ひき‐あし【引足】 〘名〙① 後退する足取り。逃げ腰。退(の)きざま。また、後退すること。※太平記(14C後)二九「後陣はひき足に成て進み得ず」② 後ろへ引く足。踊りの所作などにいう。※浮世草子・西鶴置土産(1693)二「けかへし、はねづま、引足(ヒキアシ)のうるはしく」③ 足をひきずって歩くこと。 ひき‐た・る【引足】 〘自ラ四〙 (「ひき」は接頭語) 十分に足りる。たっぷり足りる。※人情本・風俗粋好伝(1825)前「商売を始めんと、種々工夫せしかども、兎角元手が引足(ヒキタ)らず」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報