強取(読み)きょうしゅ

精選版 日本国語大辞典 「強取」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅ キャウ‥【強取】

〘名〙
① 無理やりに奪い取ること。ごうしゅ。
刑法(明治四〇年)(1907)二三六条「暴行又は脅迫を以て他人財物を強取したる者は」
② 無理やりに、自分に有利な方向にもっていこうとすること。
温泉(1930)〈梶井基次郎〉一「温泉客が亭主笑顔から値段応対を強取しようとでもするときには」

ごう‐しゅ ガウ‥【強取】

〘名〙 無理に取りあげること。強奪。きょうしゅ。〔英和外交商業字彙(1900)〕

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デジタル大辞泉 「強取」の意味・読み・例文・類語

ごう‐しゅ〔ガウ‐〕【強取】

[名](スル)暴行を加えたり脅迫したりして奪い取ること。強奪。「金品強取する」

きょう‐しゅ〔キヤウ‐〕【強取】

[名](スル)無理やりに奪い取ること。「他人の財物を強取したる者」

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普及版 字通 「強取」の読み・字形・画数・意味

【強取】きよう(きやう)しゆ

むりに取る。奪う。〔左伝、襄二十三年〕欒氏(らんし)は外よりするも、子(し)は位に在り。其の利多し。にして利り、民のを執る。將(は)た何ぞ懼れん。欒氏の得るは、其れ唯だ魏氏か。而れども(之れを)強取すべきなり。

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