徳日(読み)とくにち

精選版 日本国語大辞典 「徳日」の意味・読み・例文・類語

とく‐にち【徳日】

〘名〙 (衰日(すいにち)というのを忌んでいう語) 万事につけて忌みつつしむべき日。とくじつ。
満済准后日記‐永享二年(1430)八月七日「今夜以外御窮屈也、明日は例日九日は御徳日候、来十日御連歌可在候」

とく‐じつ【徳日】

浄瑠璃新うすゆき物語(1741)中「明日は辰の日禁中の御徳日(おトクジツ)

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デジタル大辞泉 「徳日」の意味・読み・例文・類語

とく‐にち【徳日】

衰日すいにちをいう忌み詞。万事につけて忌みつつしむべき日。とくじつ。

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世界大百科事典(旧版)内の徳日の言及

【衰日】より

…陰陽道でその人の生れ年の十二支によって忌み慎むべしとされる凶日。衰の字を忌んで徳日(とくにち)ともいい,また劣日などとも別称する。生年衰日と行年衰日の2種があり,前者は子・午生れの人は丑・未の日,丑・未生れの人は子・午の日,寅・申生れの人は巳・亥の日,巳・亥生れの人は寅・申の日,卯・酉生れの人は辰・戌の日,辰・戌生れの人は卯・酉の日とする。…

※「徳日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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