徴憑(読み)チョウヒョウ

デジタル大辞泉 「徴憑」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ひょう【徴×憑】

しるし。証拠
訴訟上、ある事実存在間接に推理させる別の事実。このような証拠を間接証拠という。間接事実
[類語]証拠しょうあかししるし証左証憑しょうひょう徴証明証確証実証傍証根拠よりどころ裏付けねた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「徴憑」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ひょう【徴憑】

〘名〙
① しるし。徴証。証拠。
歌舞伎綴合於伝仮名書高橋お伝)(1879)七幕「又は姉在世の景況及び須藤東四郎等を証拠人と云ふも、何等認むべき徴憑(チョウヒョウ)なし」
犯罪に関する主要事実を間接に推理させる事実。これを証明する証拠を間接証拠という。

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普及版 字通 「徴憑」の読み・字形・画数・意味

【徴憑】ちようひよう

証拠。

字通「徴」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の徴憑の言及

【主要事実・間接事実】より

… 間接事実とは,いずれの場合にも,主要事実の存否を経験上推認させる事実をいう。徴憑(ちようひよう)ともいう。たとえば,民事の貸金返還請求訴訟では,被告が原告から金銭を受け取ったという事実とその際返還の合意をしたという事実が主要事実であり,そのころ被告は金に困っていたとか原告は貸与するため銀行で預金をおろしたという事実は間接事実である。…

※「徴憑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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