心無い(読み)ココロナイ

デジタル大辞泉 「心無い」の意味・読み・例文・類語

こころ‐な・い【心無い】

[形][文]こころな・し[ク]
思慮がない。無分別である。「―・い観光客が残したごみ」⇔心ある
他人に対して思いやりがない。情がない。「病人にとっては―・い言葉だ」
情趣を解しない。無風流である。「―・い人が花を折る」⇔心ある
「―・き身にもあはれは知られけりしぎ立つ沢の秋の夕暮れ」〈新古今・秋上〉
人間の心をもっていない。無情である。
「―・き草木といへどあはれなり」〈古今哀傷詞書
私意私情をもたない。ふたごころがない。
「―・くして奥州に御供して」〈義経記・二〉
[類語](1大人気ないたわいない無分別不穏当不謹慎不心得非常識不見識言語道断由由しい目に余る成ってない若気の至り年甲斐も無い年寄りの冷や水/(2冷たい冷ややか冷淡薄情不人情非人情無情非情冷酷冷血酷薄クール無慈悲血も涙も無い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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