応える(読み)コタエル

デジタル大辞泉 「応える」の意味・読み・例文・類語

こた・える〔こたへる〕【応える】

[動ア下一][文]こた・ふ[ハ下二]
働きかけに対して、それに添うような反応を示す。応じる。報いる。「期待に―・える」「要求に―・える」「手を振って―・える」
外からの刺激を身に強く感じる。「寒さが骨身に―・える」「父の死が―・えた」
反響する。こだまを返す。「山びこが―・える」
心にしみわたる。しみじみと感じる。
「暁の嵐にたぐふ鐘の音を心の底に―・へてぞ聞く」〈千載・雑中〉
あいさつする。断る。告げる。
かねは今日請け取る。ただし、仲間へ―・へうか」〈浄・冥途の飛脚
[類語]以心伝心呼応意気投合合意コンセンサス息が合う反りが合う反り馬が合う気が合う肌が合う琴瑟きんしつ相和す打てば響くつうかあ共鳴同感共感拈華微笑ねんげみしょう心を合わせる心を一にする心を通わす心が通う気が置けない胸襟を開く腹を割る心を開く心を許す気を許す肝胆相照らす心を交わす心を以て心に伝う

いら・える〔いらへる〕【応える/答える】

[動ア下一][文]いら・ふ[ハ下二]返事をする。こたえる。
「声をかくれば、『ヘイ』と―・えて」〈逍遥当世書生気質

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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