恩愛(読み)おんあい

精選版 日本国語大辞典 「恩愛」の意味・読み・例文・類語

おん‐あい【恩愛】

〘名〙 (連声で「おんない」とも) めぐみいつくしむ心。情愛。おんない。
※観智院本三宝絵(984)上「恩愛叵断我猶欲断」
徒然草(1331頃)一四二「恩愛の道ならでは、かかる者の心に慈悲ありなんや」 〔韓非子‐六反〕

おん‐ない ‥アイ【恩愛】

〘名〙 (「おんあい」の連声(れんじょう)) =おんあい(恩愛)
※とはずがたり(14C前)一「をんなひのよしみなれば」

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デジタル大辞泉 「恩愛」の意味・読み・例文・類語

おん‐あい【恩愛】

連声れんじょうで「おんない」とも》
恵み。慈しみ。「恩愛の情が深い」
夫婦・肉親間の愛情。また、それに対する執着。「恩愛のきずな」
[類語]慈愛慈悲いつくしみ情け

おん‐ない〔‐アイ〕【恩愛】

おんあい」の連声れんじょう

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普及版 字通 「恩愛」の読み・字形・画数・意味

【恩愛】おんあい

愛情。〔後漢書、襄楷伝〕(ぶと)(僧)は桑下に三宿せず。久しくして恩愛を生ずることを欲せずと。の至りなり。

字通「恩」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の恩愛の言及

【火事息子】より

…落語。原話は《笑の友》(1801∥享和1)所収の〈恩愛〉。質屋の息子が火消し人足になって勘当された。…

※「恩愛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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