慶應義塾大学（読み）けいおうぎじゅくだいがく

事典 日本の大学ブランド商品

慶應義塾大学

［私立、東京都港区］
［設置者］学校法人 慶應義塾
［創立者］(一小家塾)福沢諭吉 (藤原工業学校)藤原銀次郎
［沿革・歴史］1858(安政5)年10月、一小家塾を福澤諭吉が開く。1868(慶応4)年、慶應義塾と命名。1890(明治23)年1月、慶應義塾大学部が発足。1939(昭和14)年6月、藤原銀次郎が藤原工業大学を開校(のち工学部)。1949(昭和24)年4月、慶應義塾大学が発足。
［キャンパス］三田キャンパス(港区)/日吉キャンパス(神奈川県横浜市港北区)/矢上キャンパス(神奈川県横浜市港北区)/信濃町キャンパス(新宿区)/湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市)/芝共立キャンパス(港区)
［マーク類］ペンマークは、1885(明治18)年頃、塾生が帽章を考案したことに始まる。その後、公式に認められた。エンブレム(大学紋章)は、1989(平成元)年作成。そのほか、創立150年記念ロゴマークも制定された。いずれも商標登録済。
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（注）記載内容は事典編集当時（2010年2月）のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

出典　日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」

大学事典

慶應義塾大学［私立］
けいおうぎじゅくだいがく
Keio University

1858年（安政5）に福沢諭吉が江戸築地鉄砲洲，中津藩邸内に開いた蘭学塾を起源とする。のちに英学塾に転向し，1868年（慶応4）に慶應義塾と命名した。1890年（明治23）に大学部を開設し，98年には現在の原型である大学部，普通部，幼稚部からなる一貫教育体制が完成。1920年（大正9）には大学令のもとで，私立の総合大学（文・経済・法・医の4学部）として公的認可を得た。以後，理工学部や商学部に加えて，1990年（平成2）には湘南藤沢キャンパス（SFC）に総合政策学部・環境情報学部を置き，2001年には看護医療学部を設置した。2016年5月現在，東京と神奈川を中心とする12キャンパスに10学部14研究科を置いて，4万1829人（通信教育課程を含む）の学生を収容する大規模私立大学である。福沢が提唱した「独立自尊」「実学の精神」を継承し，教員と学生が互いに教え学び合う精神を今日もなお重視する。研究大学として学術研究に革新的な成果を遂げているのはもちろん，卒業生は国内外のあらゆる分野で活躍している。なお塾員有志が自発的に運営する同窓会組織「三田会」は，卒業生の結束や連帯感，ネットワークの形成に大きく寄与している。
著者: 戸村理

出典　平凡社「大学事典」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

慶應義塾大学
けいおうぎじゅくだいがく

私立総合大学。その起源は安政5 (1858) 年に福沢諭吉が江戸鉄砲洲に開設した洋学塾。慶応4 (1868) 年芝新銭座に移して慶應義塾と称した。塾を会社組織とし，入塾する「社中」の協力により維持運営する組織とした。明治4 (1871) 年現在の三田に移転，1890年大学部を設け，理財，法律，文学の3学科を置いた。 1898年に学制を改め，幼稚舎 (小学校) から大学科まで一貫教育の形態を整えた。 1917年北里柴三郎が医学科を設け，1920年に大学令による大学となる。その後学部の増設を重ね，1944年には藤原銀次郎が創設した藤原工業大学をあわせて工学部を設置した。 1949年の学制改革により新制の大学となった。文学，経済学，法学，商学，医学，理工学，総合政策学，環境情報学，看護医療学の各学部を置き，2008年共立薬科大学と合併して薬学部を増設，10学部となった。 1951年大学院を設置。図書館，医学部付属病院，産業研究所などの研究機関をはじめ，多くの付属研究所を設けている。本部所在地は東京都港区。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典