押え(読み)オサエ

デジタル大辞泉 「押え」の意味・読み・例文・類語

おさえ〔おさへ〕【押(さ)え/抑え】

物が動かないように押さえること。また、押さえるもの。「石で―をする」「飛ばされないように紙に―を置く」
勢いを防ぎ止めること。「感情の―がつかない」
敵の攻撃・侵入を防ぎ味方を支えること。防備。また、その役目。「東方の―は万全だ」「―のピッチャー
配下にかってな行動をとらせないこと。「関八州の―としての北条氏」
軍隊または行列の最後にあってその散乱を整えること。また、その人。しんがり。
弁慶は―の役」〈浄・冷泉節〉
念を押すこと。だめ押し。
「義朝の―のことば」〈浄・鎌田兵衛〉
酒を差されたとき、その杯を押し返して重ねて飲ませること。
「―の杯」〈浄・女腹切
押さえ物」の略。
「―の島台」〈浄・国性爺後日〉
囲碁で、相手の石に近接して打ち、その進出を阻止すること。
10 和船を櫓で漕ぐとき、船首を右にむけること。⇔ひかえ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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