文案(読み)ブンアン

デジタル大辞泉 「文案」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐あん【文案】

文章の下書き。草案。また、文章の構想。「文案を練る」
机。几案
「―に向ひ札を勘へて」〈今昔・一三・三五〉
[類語]原稿下書き草案草稿稿歌稿下図画稿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「文案」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐あん【文案】

〘名〙
① 文と案。実際に用いられて効力を発揮する文書と、そのしたがきやひかえ。
※続日本紀‐和銅七年(714)四月壬午「諸国租倉、大小並所積数、比挍文案、無錯失、〈略〉一定之後、勿文案
② (━する) かきもののしたがきをすること。文書の草案。また、文章の構想、腹案
※仮名草子・身の鏡(1659)中「文案(ブンアン)して誓紙をせよといふ主人も」 〔陸機‐答張士然詩〕
③ つくえ。几案。
※今昔(1120頃か)一三「文案に向ひ札を勘へて」

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普及版 字通 「文案」の読み・字形・画数・意味

【文案】ぶんあん

下書き。草稿。晋・陸機〔張士然(悛)に答ふ〕詩 案を理(をさ)め 、瞑(ねむ)るに遑(いとま)あらず

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