精選版 日本国語大辞典 「文荷」の意味・読み・例文・類語
ふみにない ふみになひ【文荷】
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狂言の曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。主人が太郎冠者(シテ)と次郎冠者に衆道の相手(少年)への手紙を持って行かせる。2人は交代で手紙を持ちあって行くが、やがて竹に結び付けて2人で担ぎ、能『恋重荷(こいのおもに)』の一節を謡いながらすっかり遊び気分。調子にのって手紙を開いてみると、案の定、恋文である。文面をひやかしながら互いに奪いあって読むうちに、手紙は真っ二つ。破れた手紙を届けるわけにはいくまいと思案した2人、風の便りということばに事寄せて、「風のたよりに伝え届けかし」と謡いながら破れた手紙を扇であおぐ。迎えにきた主人がそれをみつけ、2人を追い込む。『天正(てんしょう)狂言本』では、手紙の届け先を花子という女性にしており、古くはかならずしも男色を扱った作品ではなかったらしい。1枚の文が、洒落(しゃれ)っ気たっぷりに次から次と思わぬ展開を生み出していく。
[油谷光雄]
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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