これまでに知られておらず、最近になって新たに出現した感染症の総称。WHO(世界保健機関)による定義では、「かつて知られていなかった、新しく認識された感染症で、局地的あるいは国際的に、公衆衛生上問題となる感染症」とされている。一般に1970年以降に認識されたものをさす。エボラ出血熱(1976)、エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)(1981)、鳥インフルエンザ(H5N1)(1997)、21世紀に入って以降も、サーズ(SARS、重症急性呼吸器症候群)(2003)、マーズ(MERS、中東呼吸器症候群)(2012)などが出現し、1970年以降少なくとも30以上の感染症が新たに確認されている。
そのほか代表的な新興感染症として、クリプトスポリジウム症、クリミア・コンゴ出血熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、腸管出血性大腸菌感染症、ニパウイルス感染症、日本紅斑(こうはん)熱、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)感染症、マールブルグ病、ラッサ熱などがある。
なお、新興感染症に対し、既知の感染症で、根絶への動きが進み、近い将来克服されると考えられていたものの、近年ふたたび増加・流行の兆しがみられる感染症は「再興感染症(re-emerging infectious disease)」とよばれる。
[編集部 2018年11月19日]
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