日出(読み)ニッシュツ

デジタル大辞泉 「日出」の意味・読み・例文・類語

にっ‐しゅつ【日出】

太陽の上端が地平線上に現れること。また、その時刻。ひので。「日出時」⇔日没

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「日出」の意味・読み・例文・類語

ひ‐の‐で【日出】

〘名〙
① 太陽が、東の空に上り始めること。また、その時刻。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※古活字本毛詩抄(17C前)三「毎日日の出時分に出仕して」
評判記・野郎大仏師(1667‐68)伊藤小太夫「あっぱれ若衆の図じゃとてひのでの野良衆まで此人の風をにせらるると見ゆるこそ」

にっ‐しゅつ【日出】

〘名〙
① (━する) 日が出ること。太陽が地平線上にのぼること。ひので。
※羅葡日辞書(1595)「Sol〈略〉nixxutno(ニッシュツノ)コロニ」 〔詩経‐檜風・羔裘
② 日が出る時刻。日の出の時刻。特に、卯の刻(午前六時頃)をいう。〔いろは字(1559)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「日出」の読み・字形・画数・意味

【日出】につしゆつ

日が出る。〔隋書東夷、倭〕大業三年、其の王多利思比(たりしひこ)、はして貢す。~其の國書に曰く、日出づる處の天子、書を日沒する處の天子に致す。恙(つつが)無きやと、云云之れを覽てばず。~曰く、蠻夷の書、無禮なるり。復(ま)た以聞すること勿(なか)れと。

字通「日」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「日出」の意味・わかりやすい解説

日出[町] (ひじ)

大分県北東部,速見郡の町。人口2万8221(2010)。別府湾北岸に位置し,南西部は別府市に接する。北西部は山地,南部の沖積地では米,シチトウイ(七島藺)が作られ,その東に続く火山灰台地では野菜,ミカンなどを産する。中心地日出は大友宗麟の時代にポルトガル商船が入港して繁栄し,江戸時代には木下氏の城下町となった。従来,農業主体の町であったが,1963年大分新産業都市区域に指定され臨海埋立工事が行われるなど工業化が進んでいる。JR日豊本線,国道10号,213号線が通じるので,別府市,大分市のベッドタウンとして人口は増加している。大分自動車道が通り,同道の速見支線は宇佐別府道路に接続する。海食崖上に日出城跡があり,崖下の海でとれるシロシタガレイ城下鰈)は古来美味で知られ,フグ作りのさしみなどにして賞味される。町内には早水台(そうずだい)遺跡帆足万里の墓があり,松屋寺の大ソテツは天然記念物に指定されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日出」の意味・わかりやすい解説

日出
ひい

愛知県南東部,田原市南西部の地区。伊良湖岬の南側に位置し,背後に山を控え冬でも温暖。温室栽培が盛んで,電照菊 (→電照栽培 ) ,夏菊,メロンなどを産する。周年栽培が可能なメロンの温室団地もある。海食洞「日出の石門」があり,三河湾国定公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日出」の解説

日出 にっしゅつ

1381-1459 室町時代の僧。
永徳元=弘和(こうわ)元年生まれ。日蓮宗。武蔵(むさし)の人。身延山久遠寺9世の日学に教化されて天台宗から改宗。伊豆(いず)三島(静岡県)に本覚寺をひらき,また鎌倉公方(くぼう)足利持氏(もちうじ)の寄進をえて鎌倉にも本覚寺を開創した。長禄(ちょうろく)3年4月9日死去。79歳。字(あざな)は是生。号は一乗房。著作に「永享問答記」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の日出の言及

【豊後国】より

… 関ヶ原の戦に呼応して旧領主大友吉統が捲土重来を期して,旧臣を糾合した速見郡石垣原(いしがきばる)の戦は,細川,黒田らの軍勢により大敗に終わり,ほかに西軍にくみした臼杵の太田,富来の筧,安岐の熊谷,府内の早川らが除封された。関ヶ原の戦後,府内に竹中,臼杵に稲葉貞通,海部郡佐伯に毛利,速見郡日出(ひじ)に木下延俊,玖珠郡森に来島(くるしま)長親が入部した。このうち,岡,臼杵,佐伯,日出,森の各藩は幕末に至るが,府内は,竹中氏の後,1634年(寛永11)からは日根野吉明が,58年(万治1)からは松平忠昭が城主となり,速見郡木付には,1632年からは小笠原忠知が,さらに45年(正保2)からは松平英親が領有して幕末に至る。…

※「日出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android