春柳(読み)ハルヤナギ

デジタル大辞泉 「春柳」の意味・読み・例文・類語

はる‐やなぎ【春柳】

[名]春、芽を出し始めたころの柳。
[枕]芽を出し始めた柳の枝をかずらに挿す意から、「かづら」「葛城山かづらきやま」にかかる。
「―かづらに折りし梅の花」〈・八四〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「春柳」の意味・読み・例文・類語

はる‐やなぎ【春柳】

[1] 〘名〙 春、芽を出しはじめた頃の柳。《季・春》
※拾遺愚草員外(1240頃)「谷の松おのが千とせに春やなきふかきみどりのしらぬひとしほ」
[2] 芽の出はじめた柳の枝をかずら(鬘)にするところから、「かづら」や同音を含む地名葛城(かづらき)」にかかる。
万葉(8C後)一一・二四五三「春楊(はるやなぎ)葛城山に立つ雲の立ちても居ても妹(いも)をしそ思ふ」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「春柳」の解説

春柳 (シュンリュウ)

植物ギョリュウ科の落葉小高木,園芸植物ギョリュウ別称

春柳 (ハルヤナギ)

植物。新緑の柳、または、大豆栽培品種アオヤギの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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