朝茶(読み)あさぢゃ

精選版 日本国語大辞典 「朝茶」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぢゃ【朝茶】

〘名〙 (「あさちゃ」とも)
① 朝に飲む茶。また、朝食前に飲む茶。これを飲むと福を得るとか、その日の災いを免れるという俗信がある。《季・夏》
日葡辞書(1603‐04)「Asagia(アサヂャ)〈訳〉朝、食前に飲む茶」
朝食でとる茶粥(ちゃがゆ)。また、ふつうの粥。茶の子。
※俳諧・俳諧古選(1763)五「冬は猶奈良の習ひで朝茶哉〈宗祇〉」
③ 「あさ(朝)の茶事」の略。
※夢の浮橋(1970)〈倉橋由美子〉雲の峰「一度朝茶に行ってみるかね」

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デジタル大辞泉 「朝茶」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ちゃ【朝茶】

《「あさぢゃ」とも》
朝の茶事」の略。
朝食として食べる茶がゆ。茶の子。
朝、特に朝食前に飲む茶。これを飲むと、その日の災害を免れ、福を得るといわれる。〈日葡

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世界大百科事典(旧版)内の朝茶の言及

【茶事】より

…今日では冬季に限られ,厳寒の風趣が主題となる。(3)朝茶 朝会。今日では夏季のもので,早朝の清涼感を演出する。…

※「朝茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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