精選版 日本国語大辞典 「村岡典嗣」の意味・読み・例文・類語
むらおか‐つねつぐ【村岡典嗣】
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思想史学者。東京生まれ。開成中学、早稲田(わせだ)大学卒業(斎藤茂吉(さいとうもきち)・会津八一(あいづやいち)と同級)。竹柏(ちくはく)会の歌人。波多野精一に西洋哲学を学ぶ。1911年(明治44)26歳のとき『本居宣長(もとおりのりなが)』を著し、宣長の人と学問について柔軟かつ厳密な理解を示し、その後発展した日本思想史学の範型的名著とされた。認められて欧州に遊学、帰朝して1923年(大正12)東北帝国大学教授となり、初めて文化史学第一講座日本思想史科を開設した。その後1946年(昭和21)まで23年間、研究の展開と門下の育成に努め、思想史の学問的建設者とされている。国学、蘭学(らんがく)の研究をはじめ、神道(しんとう)史、国体思想、『源氏物語』『愚管抄』、武士道の研究など、先駆的業績はいまも価値を失わない。その方法論は、(1)思想的対象を、それが創出されたそのままに正確に再認識し(文献学的段階)、(2)その対象を同時代や他の時代の作品と比較しつつ理解し叙述する(歴史学的段階)にある。戦前・戦中・戦後で説を改めることはなかった。
[原田隆吉 2016年9月16日]
『『本居宣長』(1911・警醒社/増訂版・1928・岩波書店/平凡社・東洋文庫)』▽『村岡典嗣著『日本思想史研究』(1930・岡書院/増訂版・1940・岩波書店)』▽『村岡典嗣著『続日本思想史研究』(1939・岩波書店)』▽『村岡典嗣著『日本思想史研究 第三、第四』(1948、1949・岩波書店)』▽『『村岡典嗣著作集Ⅰ~Ⅴ』(1951~1962・創文社)』
日本思想史研究家。東京に生まれ,早稲田大学を卒業したのち,広島高等師範学校教授などを経て,1924年東北大学教授となる。この間ヨーロッパに留学して哲学を学び,新カント学派の文化科学的方法を日本思想史の研究に適用して,《本居宣長》(1911,増訂版1928)や《日本文化史概説》(1938),《日本思想史研究》4巻(1930-49),《神道史》(1956)など,多くの著作をものし,日本思想史研究に独自の足跡を残した。
執筆者:荒川 幾男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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