松柏(読み)しょうはく

精選版 日本国語大辞典 「松柏」の意味・読み・例文・類語

しょう‐はく【松柏】

〘名〙 (「柏」は、側柏(このてがしわ)扁柏(ひのき)・円柏(びゃくしん)などの常緑樹をいう) 松と柏。また、四季に緑を保つ常磐木(ときわぎ)総称。転じて、節を守って変わらないこと、また、変わらずに永く栄えることのたとえ。
懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「為期不風霜触、猶似巖心松柏堅
御伽草子釈迦の本地(室町時代物語集所収)(室町末)「ひとり、深宮にましまして、松柏の御心さしかたく」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)立石寺「岩に巖を重て山とし、松柏年旧(としふり)」 〔詩経小雅天保

まつ‐かえ ‥かへ【松柏】

〘名〙 松と柏。樹齢の長い常緑樹の代表として用いられる。
書紀(720)神代上(兼夏本訓)「松栢(マツカヘ)背の上に生(を)い」

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デジタル大辞泉 「松柏」の意味・読み・例文・類語

しょう‐はく【松×柏】

コノテガシワ。常緑樹。ときわ木。
《常緑樹は一年じゅう葉の色が変わらないところから》節を守って変えないことのたとえ。「松柏の操」

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普及版 字通 「松柏」の読み・字形・画数・意味

【松柏】しようはく

松と柏。常緑の樹。〔論語、子罕〕くして、然る後柏の後なるを知るなり。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「松柏」の解説

松柏 (マツカエ)

植物。松と榧

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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