精選版 日本国語大辞典 「松浦隆信」の意味・読み・例文・類語
まつら‐たかのぶ【松浦隆信】
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戦国時代の武将。肥前(ひぜん)(長崎県)平戸(ひらど)城主松浦興信(おきのぶ)の子。通称源三郎。1541年(天文10)父の死により13歳で家督を継ぎ、肥前守(かみ)を名のる。平戸の勝尾東麓(とうろく)に居を構えた明(みん)人の五峰王直(ごほうおうちょく)の勧めで50年にポルトガル船を平戸に迎え貿易を行う。翌51年鉄砲の用法と鉛による弾丸の製法など軍需品をポルトガル人から取り入れたが、キリシタン宗門は迫害した。九州に勢力を伸ばした周防(すおう)(山口県)の戦国大名大内(おおうち)氏と通じ、66年(永禄9)ごろまでに大村湾一帯をほぼ平定した。68年には薙髪(ちはつ)して法号を道可(どうか)と称し、家督を長子鎮信(しげのぶ)に譲った。87年(天正15)豊臣(とよとみ)秀吉の九州出兵には大村・有馬氏らの諸将に先んじて秀吉に謁し、船団を率いて島津攻めに従い本領を安堵(あんど)された。89年の肥後の国一揆(くにいっき)の際、加藤清正(きよまさ)らと鎮圧に活躍。慶長(けいちょう)4年閏(うるう)3月6日死没。
[太田順三]
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(佐伯弘次)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…長崎県本土の北西端に位置し,平戸島全域,度(たく)島,高島,そして常住者のいない多くの島々を市域とする。1955年平戸町と中野,獅子(しし),紐差(ひもさし),中津良(なかつら),津吉,志々伎(しじき)の6村が合体,市制。人口2万5240(1995)。市の中心,平戸島北東端の旧平戸町には1607年(慶長12)亀岡城(平戸城)が築かれ,近世は松浦(まつら)氏の城下町で,天然の良港をもち,古代から中国,朝鮮などとの海上交通の要地であった。…
…肥前国(長崎県)北松浦郡平戸に藩庁を置いた外様中藩。藩主は松浦氏。6万1700石。松浦党に系譜をひく平戸松浦氏は,党の単位細胞である平戸党の結束を通じて在地領主として発展し,隆信(道可)の時代には,北松浦郡と壱岐国を領有する戦国大名に発展した。1587年(天正15)豊臣秀吉の九州征伐後,本領を安堵されて近世大名となった。石高は6万3200石であったが,1664年(寛文4)4代藩主鎮信(しげのぶ)(天祥)のとき,従弟信貞に今福1500石を分知した。…
※「松浦隆信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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