染指(読み)せんし

精選版 日本国語大辞典 「染指」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【染指】

〘名〙
① (「春秋左伝‐宣公四年」に「子公怒、染指於鼎、嘗之而出」とあり、即ち鄭の霊公が、すっぽん料理を子公に与えなかったので、怒った子公が、すっぽんを煮ている鼎に指をつっこみ、なめたという故事による語) なめるために指をごちそうにつっこむこと。転じて、過分の利を得ようとすること。〔白居易‐答皇甫十郎中秋深酒熟見憶詩〕
② 着手すること。たずさわること。関係すること。
随筆・鑒禅画適(1852)書画自唱地「苟も此の業に染指する者、其術を観て其国を叩けば」

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デジタル大辞泉 「染指」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【染指】

[名](スル)
物に指をつっこんでなめること。
物事に着手すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「染指」の読み・字形・画数・意味

【染指】せんし

試食する。

字通「染」の項目を見る

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