さいこかりゅうこつぼれいとう【柴胡加竜骨牡蠣湯】
漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)の柴胡(さいこ)、竜骨(りゅうこつ)、牡蠣(ぼれい)、黄芩(おうごん)、半夏(はんげ)、人参(にんじん)、茯苓(ぶくりょう)、桂枝(けいし)または桂皮(けいひ)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、大黄(だいおう)などを含む。漢方の古典『傷寒論(しょうかんろん)』などに処方が示されている。高血圧、動脈硬化、更年期障害、神経症、小児の夜泣きなどに用い、精神的な不安、いらだち、動悸(どうき)、めまい、のぼせ、不眠といった症状をともなうとき、とくに有効とされる。比較的体力のある人がおもな対象。
出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報