桂枝茯苓丸(読み)ケイシブクリョウガン

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「桂枝茯苓丸」の解説

桂枝茯苓丸

(大杉製薬、大峰堂薬品工業、クラシエ製薬、クラシエ薬品、康和薬通、小太郎漢方製薬、三和生薬、ジェーピーエス製薬、東洋薬行、太虎精堂製薬、ツムラ、帝國漢方製薬、帝國製薬、本草製薬、松浦薬業)


 月経不順月経困難症更年期障害子宮筋腫きんしゅ子宮内膜炎冷え症打撲症疾患高血圧症精巣睾丸)炎などの治療薬です。


 瘀血がみられ、頭痛、肩こり、のぼせ、足の冷えといった症状(女性では、月経の異常や不正性器出血の症状をおこしていることが多い)をおこしている、体格がよく比較的体力もある人に用います。


①体力が極端に衰えている人や、妊婦及び現在妊娠する可能性のある人、ほかの薬を服用している人は、あらかじめ医師に報告してください。


②過敏症状(発疹ほっしんやかゆみなど)、肝機能障害、黄疸おうだんが現れたら、服用を止め、すぐ医師に報告してください。


③指示された期間服用しても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「桂枝茯苓丸」の解説

けいしぶくりょうがん【桂枝茯苓丸】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)桂枝または桂皮(けいひ)茯苓牡丹皮(ぼたんぴ)桃仁(とうにん)芍薬(しゃくやく)などを含む。漢方の古典金匱要略(きんきようりゃく)』などに処方が示されている。更年期障害月経不順月経困難不妊子宮筋腫(きんしゅ)子宮および子宮付属器の炎症などの婦人科疾患に用いる。また打撲傷じんましん湿疹(しっしん)痔(じ)高血圧などにも用いる。停滞した血液を俗に「ふる血」といい、このために口が渇く、尿が多い、月経異常、冷え、のぼせ肩こり鮫肌(さめはだ)、皮膚のくすみ、青痣(あおあざ)になりやすいなどの症状がある、また流産癖、不妊などを示している、下腹部の左右に押すと圧痛が認められるときは、とくに有効とされる。体力は中程度、腹の力もよい人がおもな対象。

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デジタル大辞泉プラス 「桂枝茯苓丸」の解説

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

漢方薬のひとつ婦人病などの症状に処方される。

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