精選版 日本国語大辞典 「正午」の意味・読み・例文・類語
しょう‐ご シャウ‥【正午】
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24時制でいえば真昼の12時ちょうどの時刻をいう。昔,1日を日の出,日没で昼夜を二分し,それぞれを6等分して合計12の時間帯に分け,24時制の23時から1時までに当たる時間帯に始まり以下1時から3時,3時から5時,……の順に並ぶ各2時間帯に,それぞれ子,丑,寅,卯,辰,巳,午,未,申,酉,戌,亥の十二支名を振り当てて表した。午の刻は24時制の11時から13時に当たり,正午はこの時間帯の中央,つまり真昼の12時を意味する。これに対して真夜中の0時ちょうどを正子という。現在の平均太陽時や協定世界時などの時刻はすべて正子を0時として数え始めるが,1925年以前のグリニジ平均時(GMT)は正午を0時として数え始めたもので,もっぱら天文学用であった。英・米語では午前,午後の表示にa.m.,p.m.をよく用いる。これらはそれぞれante meridiem,post meridiemの略で,いずれもラテン語に由来する。ante,postはそれぞれ〈前〉〈後〉を,meridiemは〈絶頂〉,または〈子午線〉を意味する。この場合のmeridiemは太陽の南中を指すもので,正午の物理的意味をよく表している。
執筆者:飯島 重孝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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