正訓(読み)セイクン

デジタル大辞泉 「正訓」の意味・読み・例文・類語

せい‐くん【正訓】

漢字本来の意味に即した訓読みのしかた。
万葉集などの用字法の一。漢字本来の意味に基づく訓によるもの。「やまかわ」を「山河」と表記する類。→義訓ぎくん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「正訓」の意味・読み・例文・類語

せい‐くん【正訓】

〘名〙
① 漢字本来の意味に即した正しい訓(よ)み方。
※点例(1703)上「是字の例 是の字これとよむは正訓也。れの字を付る事を用ひず。このとよむは変訓なれば、是のとのの字を付べし」
② 「万葉集」などに見られる、上代の用字法の一つ。漢字をそのもつ意味と同じ意味に訓じて用いるもの。「やま(山)」を「山」、「きく(聞)」を「聞」と表記する類。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android