気が利く(読み)きがきく

精選版 日本国語大辞典 「気が利く」の意味・読み・例文・類語

き【気】 が 利(き)

物事をするのに、細かなところまでよく気がつく、心が行きとどく、気転がきく。
※甲陽軍鑑(17C初)品一四「機のきいたる男は、上の人に負まじと機をきいて馳廻(はしりまわり)
② しゃれている。いきである。おつである。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)初「『あのかかアは江戸ものよ』『どふりで気(キ)がきいてらア』」
③ こなまいきである。
※大阪江戸風流ことば合せ(1830‐44)「大坂にて、きのきいた、江戸にて、きいたふう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「気が利く」の意味・読み・例文・類語

・く

細かいところにまで注意が及ぶ。「若いのによく―・く」
しゃれている。粋である。「―・いたせりふ」
[類語](1気が付く痒い所に手が届く至れり尽くせり耳聡い耳が早い早耳地獄耳目聡い目が早い先見の明予覚炯眼けいがん飛耳長目敏感鋭敏明敏さと犀利さいり嗅ぐ嗅ぎ付ける嗅ぎ出す嗅ぎ当てる嗅ぎ取る嗅ぎ分ける虫の知らせ虫が知らせる機敏俊敏賢い鋭い賢しい過敏利口利発聡明怜悧れいり慧敏穎悟えいご英明賢明シャープ第六感予感直感ひらめき察知インスピレーションぴんとぴんと来る鼻が利く感じ取る/(2いき平淡お洒落小粋おつ洒脱伊達気障

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