ひい・る ひひる【沖】
〘自ラ四〙
① ひらひらと飛びあがる。空高く舞いあがる。また、風にひるがえる。かける。
※
書紀(720)欽明七年七月(寛文版訓)「鴻のごとくに驚り、龍
(たつ)のごとくに翥
(ヒヒ)りて」
② 高くそびえる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「沖」の意味・読み・例文・類語
ちゅう【沖】[漢字項目]
[音]チュウ(漢) [訓]おき
[学習漢字]4年
〈チュウ〉まっすぐに高く上がる。「沖天」
〈おき〉「沖合・沖魚」
[補説]「冲」は異体字。
[名のり]なか・ふかし
おき【沖/×澳】
1 海または湖などで、岸から遠く離れた所。「―に出る」
2 広々とした田畑や野原の遠い所。
[類語]沖合・灘
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沖
おき
[現在地名]武石村大字沖
諏訪道(主要地方道上田―茅野線)と武石道(現県道美ヶ原―沖線)の分岐点にある集落。武石村の枝郷であったが、文政一一年(一八二八)に分村し沖村となった(「武石村分村規定書」池内正方氏蔵)。
諏訪と小県を結ぶ古道と、松本から武石峠を越えてきた通りとが交差する所を字五日町・荒宿(新宿)とよび、鎌倉時代三斎市の開かれた場所と伝えられる(小県郡史・武石村郷土誌)。集落の東方を流れる依田川に名勝飛魚がある。「長野県町村誌」に「両岸の大岩の間を水勢滝をなす。鮭鱒の類は上るを得れども小魚は水勢強く、徒に飛揚するのみ、故に飛魚と名づく」と記されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報